神戸女学院


この日は僕が今期、神戸女学院音楽学部舞踊専攻で受け持った3回生の創作クラス最後の日で、

 

学内関係者に向けたワーク・イン・プログレス的な発表公演を行いました。

 

今期の後期は去年の大震災、原発事故を受け、一人の女性としてどう生きるかをテーマに、

 

それぞれが自分の人生や社会を見つめる取り組みの中で、振付けをしてもらいました。

 

この発表に向け、僕自身は彼女達に振付けすることはしませんでした。

 

彼女達が作ったものに対して僕は、何故その動きになったのか、その意味や理由を問い続ける、

 

そんなやり取りを何度も往復、交換し合うことで、それぞれとダンスを作っていきました。

 

しかし振り返ってみると、僕のクラスにあたるまで、授業で振付け作業をする機会がほとんどなかった彼女達は

 

振付けはもちろんのこと、そんな僕とのやり取りにどう向き合うか、とても悩んでいたように思います。

 

しかも、発表会後の合評・振り返りで分かったことですが、その振付作業の過程で僕は、

 

彼女達が何となく蓋をしていたり、触れられたくないことばかりをつついていたみたいで、

 

大半の学生がこのクラスの講義終盤まで驚きと戸惑いを感じ続けていたようです。

 

しかし、そんな過程を経た彼女達の踊りは、彼女達の等身大で、しかも発語し始めたばかりの、

 

まだまだ拙いけれど、素直で切実な声が聞こえてくるような、そんなダンス達でした。

 

そこで生まれたダンスが、どうやってもっと多くの他者と関わったり、社会と繋がっていくのか、

 

それはこれからの作業になりますが、一人でも多くの学生がそいうった問題意識を持って、

 

これからもダンスと関わり続けて欲しいなと思います。