この日は、野村邸の二階の音楽スタジオでリハーサル。
この日の準備の為、29日の日曜は一日中、自宅で編集した映像を何度も見ながら振付けを考えておりました。
最初は取りあえず、編集したお年寄りの動きを、ただただなぞりながら動いていました。
そして、それを何度も何度も繰り返していると、その動きが原発のことや、3.11以降の世界に付いて
語っているメッセージの動き=ダンスに見えてきたのです。僕は取りあえず、そのメッセージを文字に起こし、
書き留めた言葉のリズムを身体に染み込ませるように動いてみました。
そうすると、そのシンプルな動きに奥行きが生まれ、とても味わい深いものになってきました。
この日は先ず、その振りと言葉の第一稿を持って、野村くんに見せたところ、
彼はその僕の言葉と動きに丁寧に接しながら、そして、音を一つずつ紡いでいきました。
それから、その動きと音の交換を何度も繰り返し行っていると、そのセッションの最中、
僕の考えてきた振りは彼の音の波に乗りながら四方八方に広がっていき、それは確かに振付けだけれども、
そのフレームから解放される、そんな自由な感覚になりました。
この我々の作業がどこに辿り着くのか、そして過去と未来からどんなメッセージを受け取ることが出来るのか、
本当に楽しみになってきました。
ちなみに、この日のリハーサル模様は野村くんのブログにも紹介されているので、どうぞご覧ください。
http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/20120131#p1