2012年

2月

28日

テレノイドと子ども達


この日は、石川県小松市にある小学校でテレノイドを使って子ども達と身体ワークショップをしてきました。

 

このワークショップは、子ども達が遠隔操作で老人ホームの老人とどう交流できるかを研究している

 

ATR石黒浩特別研究所と大阪大学、そしてJAIST(北陸先端科学技術大学院大学)の共同研究の一環で

 

行われました。http://hil.atr.jp/projects/kibans/res/Telenoid-resources-j.html

 

そして今回、僕の行ったワークショップのテーマはずばり、テレノイドと友達になる、でした。

 

そこで先ず、僕が行ったワークは、グループ毎に、電源が入っていない三体のテレノイドに触れて、

 

それらと親睦を深め、それぞれに名前をつけることを行いました。

 

そこから付けられた名前はダンディーテレボ、てっちゃん、それとペコでした。

 

次に名付けられたテレノイドに命を吹き込むダンスをそれぞれ行ってもらいました。

 

命を吹き込むってと!?と当初は皆、ぽかんとしていましたが、僕が見本を見せると、

 

皆も、お祈りみたいなものや、カンフーぽかったり、また恐る恐る近づいては

 

ヒリヒリするような動きで命を吹き込む等、それぞれユニークなダンスが生まれました。

 

そうやって命を吹き込んだテレノイドが何を言っているか聞いてみてと続いて言ったところ、

 

またしてもエーっと戸惑っていましたが、最終的には皆がテレノイドの

 

無言の中にある言葉を聞き取っていました。いやー子ども達の感受性は凄いです。

 

そして、昼休みを挟み、今度はテレノイドに電源を入れ、テレノイドと一緒に動いてみました。

 

電源が入ったテレノイドは多少の時間のズレはありますが、基本、操作者の顔の動きと同期して動きます。

 

向き合って動き合うと自分とは反対方向に動く訳ですが、そうゆう風に動くとは分かって

 

いながらも、皆テレノイドの(自分の)動きを探り探り慎重に動きます。

 

その動きは、まるでテレノイドを通してもう一人の自分と出会い直しているかのような奇妙な瞬間でした。

 

けれどもその一人一人の動きはとても美しく、それぞれがとても素敵なデュオ・ダンスになっていました。

 

今回は僅か、3時限の授業内でのワークでしたがワークが終わる頃には皆、

 

テレノイドはただのロボットではなく、身近な存在になっていたように感じました。

 

この過程を経て、子ども達は遠く離れた老人ホームに設置されるテレノイドを通して、老人達とどう関わるのか。

 

それは次回以降の実験になりますが、その関わり方がどうなるか非常に楽しみです。

 

それにしても、いままでケアの現場にダンスで関わることはありましたが、

 

今回のような科学の現場に関わるのもとても楽しかったですし、科学者との議論や共同作業も

 

個人的にはとても楽しかったです。ダンスと科学は、良いお友達なのだと思います。