触れずに触る


この日は、京阪電車なにわ橋駅内にあるアートエリアB1でレクチャー&対話プログラム「ラボカフェ」の

 

ワークショップを行いました。カフェマスターは最近、よくご一緒させて頂くCSCD教員の西川勝さん。

 

進行は僕のワークを30分やっては西川さんが参加者とその事について対話していくという形式です。

 

参加者は30代以降の少し落ち着いたダンス未経験者が中心で、普段のダンスワークショプの雰囲気とは違い、

 

面白かったです。

 

この日、僕が皆と試したことは握手や両手を合わせてみるといった簡単なコンタクトを行った上で、

 

「触らずに触る」と「抱かれている状態で抱くことは可能か」というトピックを行いました。

 

触らずに触るをやってみると身体の境界線は人それぞれでとても面白いですね。

 

ビジュアル的には皮膚の内側までが自分の身体で、そこから外は自分ではないように感じていますが、

 

このエリアから入られるとくすぐったいとか、不快とか、メンタルなパーソナルスペースまで

 

加えると身体というのは不可視な領域が多く、参加者によってその有り様は実に多彩です。

 

そして、抱かれている状態で抱く、或は触れながら触る、といった受動的能動態へのアプローチ。

 

これは皆、ぽかんとしていましたが、要は小さな赤ちゃんなんかは、お母さんに抱かれながら

 

お母さんを抱いているいるんじゃないかなと思う訳です。

 

そして、そんな感覚を磨いていくと踊らずに踊れる感覚がもっと分かるような気がして、

 

更にその先には、生きながら死に、死にながら永遠になれるのではないかなと、

 

まあ、そんなことを考えたりするのです。