2013年

6月

27日

リアル


濱口竜介さんの最新作「不気味なものの肌に触れる」で、

 

俳優の染谷将太さんと石田法嗣さんのお二人にダンスシーンの振付けを行いました。

 

まあ、振付けといっても、曲があっての当て振りではなく、

 

彼等の関係性から紡げる動きを導き出し、踊りにしていきました。

 

今回、彼等とリハーサルが出来たのは数回でした。

 

彼等は専門的なダンサーではありませんので、

 

当初、これだけの回数でシーンとして成立するのかとても心配しましたが、

 

彼等の才能とこのダンスシーンに向き合う誠実さに触れ、

 

1回目のリハーサルを終えた時点でそれは杞憂に終わりました。

 

それにしても今回、映画に参加してみて、舞台との作り方の違いが面白かったです。

 

舞台は、基本、始まりから終わりまで直線上に時間が経過し、身体も心もその流れの中に置かれます。

 

しかし、映画はその日その日のスケジュールで撮る順序は

 

必ずしも完成通りの順で撮影していく訳ではありません。

 

実際、僕の参加した日は前半のシーンとラストシーンをでした。

 

なのに、役者の二人は普通にその二つを演じ分け、尚かつダンスシーン含め、

 

撮られていくシーンはとてもリアルに感じられるものでした。

 

これは一体どういうことなのでしょう?

 

何故、時間ばらばらなものに身を置いたり、そんなに慣れていないダンスをしても

 

こんなにもリアルに、心を揺さぶられる現象が起こるのか?

 

もちろん彼等にそれだけの才能があるからなのでしょうが、

 

役者をそういう状態にそういう現象を起こしてしまうのが映画というメディアの魅力なのでしょうか。