和田ながらさんの『肩甲骨と鎖骨』に村川拓也さんの『終わり』を観劇。
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演劇というジャンルを主な活動場所に置いている若手の演出家二人によるダンスへの取り組みは
共に実験精神が溢れ、“ダンスとは何か”、或は“これもダンスと言える”という内容の作品でした。
ダンスの振付家が専門ではない二人が、こういう取り組みを行っていくことでダンスの捉え方に変化が生まれ、
その可能性が広がっていくことは良いことだなと思います。
演劇、ダンスが双方に行き交う関係がもっと活発になり、それぞれが越境し合いながら
新しい表現の地平がどんどん生まれてくると良いなーと個人的には思っています。
それはそうと、今回のダンス企画の実行委員長である倉田さんの企画主旨についての言葉が良いです。
”2011年、国民文化祭の一環として開催された『すごいダンスin府庁』でしたが、
2回目からは誰に頼まれてやっているわけでもありません。
だからもう、私の好きなことをすることにしよう、と思っています。
今回は、演劇の演出家のお二人にそれぞれ作品を創ってもらいます。
ダンス、演劇、どちらかであれば、どちらでもよいとお伝えしています。
また、訳あって会場としていた京都府庁旧本館正庁が使えません。
そのおかげで普段、ジャンルを超えた作家の制作場所として運営している、
puntoという、会場に出会うことができました。
とゆうわけで『すごいダンス』でも『in府庁』でもなくなりました。
劇場ではない、舞台作品を上演するのが初めてというこの場所で、
新進気鋭の若手演出家による、全く新しい舞台芸術を模索します。”
彼女の誰に頼まれていることでなく、好きなことをすることにしようといった、
そんな何者にも囚われない自由な精神こそが、表現することに於いて最も大事なことだと私は思います。
頑張れ倉田さん!